2013年11月24日日曜日

季節の変化に伴う血圧変動

季節の変化に伴う血圧変動とミカムロの有用性
http://nbi.m3.com/ck9a5a674f26b12a8d2df417f461a8ca98729/contents/hypertensionfrontier/07/index.html?cid=201311AFM8&from=pc
■血圧には季節による変動があり、 気温の低下する秋から冬にかけて上昇が認められる。

■冬季と夏季の収縮期血圧の差は、 降圧治療中の症例であっても、 11.0mmHgと大きな差があった。(China Kadoorie Biobank Study  およそ50万人を対象に調査をした季節と収縮期血圧値の関連をみたデータ)

■ 気温の変化は 血圧の日内変動にも影響を及ぼす。
気温が低くなるほど、 起床時の収縮期血圧は 高値になる。
秋・冬においては 早朝覚醒前と起床時の収縮期血圧の差が大きくなる.
(Winter Morning Surge)

■心疾患および脳血管疾患による死亡数は 冬期において増加する。
(秋から冬にかけては、 より厳格に降圧治療を行うことが求められる)

■RA系)は 早朝覚醒前に活性化され、 早朝にピークとなることが知られている。
(この時間帯に活性化するRA系を抑制することが、 早朝の血圧上昇と 心血管系イベントの抑制に重要)

■冬期における血圧上昇に対する薬物療法としては、 RA系阻害薬の投与を基本とし、 降圧不十分な場合は 長時間作用型Ca拮抗薬の併用などで対処することが有用。