2013年1月19日土曜日

Ca拮抗薬 vs. 利尿薬,肥満レベル別に効果を再検証

Ca拮抗薬 vs. 利尿薬,肥満レベル別に効果を再検証すると…
ACCOMPLISH試験サブ解析から


■心血管病を発症した後はBMIが低い方が予後不良となる“Obesity Paradox”といわれる現象が多数の疾患において報告されている。
典型的なものとして心不全患者や閉塞性動脈硬化症患者において,予後不良患者では体 重減少が生じてカヘキシーになることがある。
高血圧患者ではBMIと予後をプロットするとU型になり,BMIが35を超えるような超肥満患者では予後不良 であるが,低BMIもまた予後不良とされる(J Am Coll Cardiol 2009; 53: 1925-1932)。

■利尿薬は肥満群のみで,Ca拮抗薬はBMIレベルに関係なく心血管イベントを予防

■高血圧患者において

(1)肥満,過体重,正常体重とBMIレベルが低下するほど予後が悪くなる,
(2)Ca拮抗薬追加群は,BMIレベルにかかわらず心血 管イベントを予防する,
(3)一方,利尿薬追加群は,肥満群では心血管イベント予防効果を認めるが,過体重,正常体重群では効果を認められない

参考サイト
 N Engl J Med 2008; 359: 2417-2428
Lancet 2012年12月6日オンライン版
 

 

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr121203.html
出典 MT Pro  2012.12.11
版権 メディカル・トリビューン社