2013年4月16日火曜日

ワルファリン服用中はクコにも要注意


納豆だけでない,ワルファリン服用中はクコにも要注意
ドイツで出血リスクに注意を呼びかけ
ドイツ医薬品局は「ビタミンK拮抗薬とクコとの相互作用によりプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)が上昇し,重度の出血を来す恐れがある」と注意を促した。

欧州でクコ茶やクコ入りジャムが人気
■クコ(枸杞)はナス科の植物で,特に中国では古くから食卓に上るだけでなく,免疫強化作用,強心作用,血中脂質低下作用があるとされ,不老長寿の妙薬としても重宝されてきた薬用植物。
わが国でも広く知られており,杏仁豆腐の上に載っている赤い実。
 
今回の報告ではビタミンK拮抗薬服用下でのクコ摂取と,INR上昇,出血との関連。

ビタミンK拮抗薬使用患者への情報の周知を
クコの成分によるシトクロームP450(CYP)2C9の阻害,P糖蛋白質との相互作用,クコの成分自体の抗凝固作用などが想定されてはいるが,機序は明らかになっておらず,早急な解明が待たれるところである。

<私的コメント> 納豆、クロレラ食品や青汁と異なりクコはビタミンK拮抗薬の作用を増強することが大きな問題です。



出典  MT Pro 2013.4.9
版権  メディカルトリビューン社




0 件のコメント:

コメントを投稿