2012年7月9日月曜日

本邦における降圧剤のエビデンス

本邦におけるエビデンス
CASE-J(カンデサルタン)        Hypertension 2008
JIKEI-HEART(バルサルタン)       LANCET2007
INNOVATION(テルミサルタン)  Diabetic Care2007
SMART(バルサルタン)               Diabetic Care2007
JATOS(エホニジピン)              Hypert Res2008


JSH2009以降の本邦におけるエビデンス
Kyoto-HEART(バルサルタン)     Eur Heart  J2009
VALISH(バルサルタン)              Hypertension 2010
PATE-HTⅡ(カンデサルタン)      Geriat Gerontol Int 2011
COPE trial(ベニジピン)             J Hypertens 2011
Oscar(オルメサルタン)             ACC発表 2011
Nagoya-Heart(バルサルタン)    ACC発表 2011

HOMED-BP (家庭血圧)          JSH発表 2011


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血圧動揺性と心血管リスク

対象
TIAの既往を有する患者を対象としたUK-TIA試験の2006例中、ベースラインから2年間に受診7回目に達した患者1324例

方法
7回の測定値の、収縮期血圧の標準偏差の10分位別および最大到達値のカテゴリー別に、その後の脳卒中発症リスクに対するハザード比を検討

結論
最大到達値が最大の場合                                 15倍
収縮期血圧の標準偏差の10分位別おが最大の場合   6倍     

脳卒中のリスクは、受診毎の血圧の変動性が大きい患者、最大到達値が高い患者で大きい。   

Rothwell,P.M. et al.:lancet 375:895.2010


<自遊時間>

三笠宮さま、心機能が低下 集中治療室に

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG07029_X00C12A7000000/

■宮内庁は7日深夜、過労から聖路加国際病院(東京・中央)に入院中の三笠宮さま(96)について、心機能が低下していると発表した。血圧が下がり、集中治療室(ICU)で治療を受けられている。 

■8 日午前0時前から記者会見した名川弘一・皇室医務主管や福井次矢・聖路加国際病院院長によると、三笠宮さまは以前から患っていた心臓の弁がうまく閉まらず 血液が逆流する「僧帽弁閉鎖不全」のため、7日夕刻から心機能が低下。血圧は一時50台まで下がった。その後、昇圧剤などで90台に戻したという。

■尿の出が悪くなり、腎機能の状態を示す数値が悪化。呼びかけにもはっきりと反応されない時があり、投薬や酸素吸入、胸にたまった水を抜く治療などを続けている。

■宮内庁は大事をとって病院での静養を継続。ベッドから降りて椅子に座ったり、廊下を歩いたりされており、関係者は退院の準備に取りかかろうとしていたという。 

<私的コメント>
寛仁さまの報道もそうあだったが、皇室医務主管の発表は様態が(いいのか悪いのかよく)分からない。
この記事でも最後の一文がその前の文章とうまく繋がらない。
それに「僧帽弁閉鎖不全」 がどういった類の成因によるものなのか、なぜ今まで放置されていたのかといった肝腎なことが全く伝わって来ない。
結果的に入院先の聖路加国際病院にも迷惑がかかっている報道になっているのではないか。
陛下の場合も冠動脈病変については詳しくは報道されていなかった。

名川弘一皇室医務主管(60)は元東大病院副院長だが、いかに格式を重んじた人事かということが分かる。
彼は外科医であり、内科医のような総合的な判断がはたして出来るのだろうか
と思ってしまう。
金沢一郎元皇室医務主管も日本学術会議会長ならびに国立精神・神経センター名誉総長という立派な肩書きをお持ちの先生だが、専門が神経内科という医学者。
内科といえども神経内科は特殊な分野だと思う。
個人的には皇室のホームドクターとしてはもう少し違う人選もあったのではないかと思うが、これ以上のことは余計なお世話だろう。 
出自もよほどきちんと調べた上での人選だったことだけは容易に想像されるが。 


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