2012年10月27日土曜日

MRI検査すると薬事法違反

MRI検査すると薬事法違反
http://www.m3.com/clinical/news/article/160617/?portalId=mailmag&mmp=EA121024&mc.l=3326054
■日本不整脈学会は、「日本で承認されていないMRI対応ペースメーカーや除細動器などを植込んだ患者に、MRI検査を実施するのは薬事法違反」と注意を呼び掛けている。

<関連サイト>
MRI対応除細動器で実施基準
http://www.m3.com/clinical/news/article/160509/
■日本医学放射線学会、日本不整脈学会、日本磁気共鳴医学会は「MRI対応植込み型デバイス患者のMRI検査の施設基準」(2012年8月付け)を作成、ホームページで公開した。

2012年10月26日金曜日

心臓、がんにならないのは

心臓分泌ホルモンががん転移防ぐ仕組み解明 循環器病センター
                                ■国立循環器病研究センターは(2012年10月)23日、心臓から分泌されるホルモンががんの転移を防ぐ仕組みを突き止めたと発表した。
ホルモンが血管を保護し、がん細胞が血管のすき間から侵入するのを妨げていた。
 
■がんが心臓に転移しない理由を明らかにした成果で、他の臓器へのがん転移を防ぐ治療法に応用できる可能性もあるという。
 
■がんは様々な臓器に転移するが、一般に心臓では起こらない。
研究チームは心臓から分泌されるホルモンで、心不全の治療に使われる「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」を投与したがん患者は、がんの再発が少ないことを見つけた。

■そこで、遺伝子組み換え技術を使い、ANPと結合するたんぱく質が血管にできないマウスを作った。
がん細胞を投与し2週間後の肺への転移具合をみると、通常の約3倍に増え、心臓にも転移した。
 
■逆に結合たんぱく質が過剰にできるマウスは転移が約15%に減った。
 
■ANPは血管を保護してがん細胞の通過を妨げていた。
動物実験では肺や乳、大腸がんなどで転移を防ぐ効果を確認した。
ただし、もともとあるがんを小さくする作用はないという。
 
■臨床応用では、がんの摘出手術の際に投与する方法が考えられる。
血管内のがん細胞は転移しなければ数日で死滅する。
この期間をANPで守れば、転移を防げる可能性があるという。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2304I_T21C12A0CR8000/

出典 日経新聞・Web刊 2012.10.26
版権 日経新聞社


<関連サイト> 
心臓腫瘍
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000240.html
■全悪性腫瘍の10~20 %が心臓へ転移すると言われています。(転移性心臓腫瘍)
■原発巣としては、肺癌、乳癌、悪性リンパ腫、白血病などが挙げられます。
原発性悪性腫瘍の心臓、心膜転移率を見てみると、白血病、悪性黒色腫で40~50 %、甲状腺癌、肺癌、肉腫で30 %、乳癌、悪性リンパ腫、食道癌、腎臓癌で20 %程度と考えられています。




 

2012年10月23日火曜日

米国のコレステロールは長期的に低下傾向

米国のコレステロールは長期的に低下傾向,新たな謎解きの始まり?
ドイツ医師会「驚くべき事実」
要旨
①脂質低下薬の使用が今回のトレンド発生に寄与しているのではないことが分かった。
②肥満群でも血中脂質値の推移については全体と同様の傾向が見られ,TC,non-HDL-C,LDL-Cの平均値,TGの相乗平均値はいずれも22年間で低下していた。
トランス脂肪酸摂取量の減少やライフスタイルの健全化が考えられるのではないかという意見がある一方で、身体活動,肥満,飽和脂肪酸摂取量の変化が要因とは考えづらいという見解もある。
結局、成功の要因がはっきりしないという悩ましい結果になったという結論。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1210/1210055.html

出典 MT pro  2012.10.18
版権 メディカル・トリビューン社

2012年10月19日金曜日

エゼチミブは胆胆石形成を抑制?

エゼチミブは胆汁中の脂質を増やさず胆石形成を抑制する可能性

要旨
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬のエゼチミブについても、胆管内にも存在するコレステロール膜輸送担 体群を阻害するため、胆汁への脂質排出を促進する可能性が懸念された。しかし、エゼチミブ投与患者を1年にわたってフォローアップした研究により、胆汁中 の脂質は減少傾向が認められ、むしろ胆石形成を予防する可能性が示された。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jas2012/201207/525970.html?ref=RL2

2012年10月18日木曜日

糖尿病患者には厳格なLDLコレステロールを

脂質異常症治療薬投与の糖尿病患者、ApoB改善のためにはより厳格なLDLコレステロール管理が必要

要旨
脂質異常症治療薬を投与している場合はLDLコレステロール(LDL-C)の管理目標を従来よりさらに厳しくすることが、アポリポ蛋白B(ApoB)を適正に保つ上では必要であることが示され、特に糖尿病患者でその傾向が強いことも分かった。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/easd2011/201109/521556.html?ref=RL2

2012年10月13日土曜日

国内でCABGの死亡率が著明に上昇

第17回日本冠動脈外科学会
〜2011年度冠動脈外科全国アンケート〜
CABGの死亡率が著明に上昇

要約
単独off-pump冠動脈バイパス術(CABG)の実施割合は上昇したが,単独CABG全体および単独初回待機CABGの死亡率が著明に上昇したことが明らかにされた。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45400181/

2012年10月12日金曜日

2012年10月11日木曜日

iPS心筋移植

iPS心筋移植、ハーバード大で…初の臨床応用

■あらゆる種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)から心筋の細胞を作り、重症の心不全患者に細胞移植する治療を米ハーバード大学の日本人研究者らが6人の患者に実施したことが、10日わかった。
 
■iPS細胞を利用した世界初の臨床応用例で、最初の患者は退院し、約8か月たった現在も元気だという。

■iPS細胞を利用した心筋の細胞移植を行ったのは、ハーバード大の森口尚史(ひさし)客員講師ら。
森口講師は、肝臓がん治療や再生医療の研究をしており、東京大学客員研究員も務める。科学誌ネイチャー・プロトコルズ電子版で近く手法を論文発表する。
  (2012年10月11日07時31分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121010-OYT1T01635.htm?from=tw

出典 YOMIURI ONLINE 2012.10.11
版権 読売新聞社




 2012.10.12追加
<iPS細胞>日本人研究者の「初の臨床応用」に疑義
■日本人研究者の森口尚史氏が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床応用を実施したと読売新聞が11日付朝刊で報じた。
これに対して、森口氏が客員講師を務めた米ハーバード大と、患者への治療を実施したとされる米マサチューセッツ総合病院は同日、「森口氏の一切の臨床試験は、我々が承認した ものではない」との声明を発表した。
 
■森口氏は、米ニューヨークで10日から開かれていた国際会議で、iPS細胞から心筋の細胞を作り、重症の心不全患者に細胞を移植する治療を実施したとポスターで展示した。この治療は、ハーバード大の倫理委員会の「暫定承認」を受けたと説明。
読売新聞が、この発表内容を報じたことに対して、国内外の研究者 から疑問の声が上がった。

■森口氏は11日、研究内容をまとめたポスター展示の場で、詳細を報告する予定にしていたが、主催する米財団によると、予定の時間に森口氏は現れなかった。
その後、主催者は会場からポスターを撤去。
理由について「研究内容の正当性に疑義が呈されたため」と述べた。

■ハーバード大学は11日、森口氏について声明を発表した。
それによると、森口氏は「99~00年にかけてマサチューセッツ総合病院の客員研究員だった が、それ以来、同病院やハーバード大とは関係がない。森口氏の職務に関わる臨床試験は、同大学あるいは総合病院の審査委員会により承認されたものではない」としている。

出典 毎日新聞・朝刊 2012.10.12

版権 毎日新聞社 


<私的コメント>
森口氏は○○○○○○大で看護学を学び卒業、医師の免許は持っていない!?


 2012.10.13追加
読売新聞がおわび掲載 iPS臨床「誤報と判断」
読売新聞は13日付の朝刊で、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用を森口尚史氏が行ったとする報道について「同氏の説明は虚偽で、そ れに基づいた一連の記事は誤報と判断した」との見解を示した。



2012.10.18追加
森口氏、権威水増し 「特任」「客員」…甘い選考を利用
■「森口尚史(ハーバード大医学部客員講師、東京大学医学部iPS細胞バンク研究室主任研究者)」
 森口氏は記者に送るメールにこんな署名を付けていた。
■「特任」とは、特定の研究を目的とする寄付講座や研究プロジェクトのために雇われるポストで、何もつかない「准教授」や「教授」に比べると選考基準がかなり甘い。
■国立大学の法人化や定員削減の影響で寄付講座が増え、「特任」や「客員」も増えている。
■有力誌でも十分な審査のない他人の論文へのコメント欄がある。森口氏の論文は大半が、この欄に投稿されていた。ネイチャーも1件あるが、中身は「日本は ES細胞研究を強化すべきだ」とのコメントだった。さらにネット上の掲示板のような投稿欄もあり、こうした欄を使って「有力誌への掲載実績」としていた可 能性がある。
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201210130603.html?id1=2&id2=cabcbabe&ref=nmail_20121014mo




2012年10月1日月曜日

腎動脈石灰化

腎動脈石灰化は死亡の独立した危険因子
要旨
腎動脈石灰化は既知の心血管危険因子とは独立して死亡リスクの上昇と関係することを示す研究結果が,JACC 2012.9.18号に発表された。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45390501/

出典  MT Pro 2012.9.27
版権 メディカル・トリビューン社