2012年9月29日土曜日

安定冠動脈疾患のFFR

安定冠動脈疾患でもFFRでの虚血確認例はPCIで予後が改善
要旨
侵襲的診断方法の機能的評価である血流予備量比(FFR)は多枝冠動脈病変を対象としたFAMEによってその有用性が実証されており(N Engl J Med 2009; 360: 213),これに続く検証として,安定冠動脈疾患患者を対象にしたFAMEⅡが実施された。

最新の研究で、FFRで虚血が確認された患者群では至適薬物治療(OMT)と比べてPCIの実施により緊急血行再建術を含む1年後のイベント発生率が低いことが分かった。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45390101/

出典  MT Pro 2012.9.27
版権 メディカル・トリビューン社

2012年9月8日土曜日

心房細動のリズムコントロール治療

心房細動
リズムコントロール治療で長期アウトカム良好の可能性
レートコントロール治療との比較研究
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45360051/

要約
ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部とマギル大学(カナダ・モントリオール)疫学科に所属するRaluca Ionescu-Ittu博士らは,薬物療法によるリズムコントロールとレートコントロールが心房細動(AF)患者の死亡率に与える影響を比較した観察研 究を行い,「治療開始から4年後の死亡率にほとんど差はなかったが,リズムコントロールの方が長期アウトカムは良好である可能性が示唆された」と発表した。

出典 Medical Tribune  2012.9.6
版権 メディカル・トリビューン社


2012年9月7日金曜日

メンタルストレスと心血管イベント

サッカーW杯開催中に心血管イベント発生が 2倍以上増加
要約
ストレスの多いサッカーの試合を観戦することで急性心血管イベントのリスクが 2 倍以上高まることが明らかになった。

出典 Medical Tribune  2008.2.14
版権 メディカル・トリビューン社

2012年9月6日木曜日

アスピリン抵抗性の心血管疾患イベントリスク

アスピリン抵抗性の心血管疾患患者はイベントリスクが高い

要約
アスピリンの投与を受けている心血管疾患患者のうち,アスピリンに抵抗性を示す患者は感受性の患者と比べて心血管イベント発生リスクが約4倍高い。

出典 MT pro  2008.2.14
版権 メディカル・トリビューン社

 

2012年9月5日水曜日

正常範囲のアルブミン尿でも心血管疾患リスクが上昇
イタリア・BENEDICT試験

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1209/1209007.html 

要旨2型糖尿病患者における微量アルブミン尿,マクロアルブミン尿は心血管疾患のリスク上昇と関連するが,たとえ正常範囲内であっても1μg/分上昇するごとにリスクも上昇することをBENEDICT試験の研究グループが約9年間の追跡で明らかにした。
しかし,ACE阻害薬を早期に投与されていた例では,正常アルブミン尿と心血管リスク上昇の関連は認められなかった。
これまで,アルブミン尿が正常の2型糖尿病患者における長期の心血管リスクは不明であった。

出典 MT pro  2012.9.5
版権 メディカル・トリビューン社



2012年9月4日火曜日

ROADMAP試験

~ROADMAP試験~
降圧治療が微量アルブミン尿の予防に有用
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2010/M43430203/

要旨
ROADMAP試験は正常アルブミン尿の2型糖尿病患者を対象に,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のオルメサルタン による降圧治療の腎症発症抑制効果を検討したランダム化プラセボ対照試験である。
この試験はオルメサルタンが微量アルブミン尿の発症を有意に抑制することを示した。

出典 Medical Tribune  20100.10.28
版権 メディカル・トリビューン社


2012年9月3日月曜日

糖尿病性腎症〜Remissionを目指した治療

糖尿病性腎症
Remissionを目指した治療
厳格な血糖管理,RA系抑制薬がポイント
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2011/M44310541/

要旨
糖尿病性腎症(以下,腎症)は1998年からわが国の透析導入原疾患の第1位となり,2010年には全透析患者の43.5%を占めるまでになっている。
 一方で,腎症の治療は急速に進歩しており,医療機関を継続して受診している症例では,発症・進展が抑制されているのも事実だ。
最近では,長期追跡研究により,適切な治療を行えば腎症のremission(寛解)が生じることも示されている。

2012年9月1日土曜日

重症急性心不全に低用量β遮断薬静注

標準治療奏効しない重症急性心不全に低用量β遮断薬静注が有用
 
要約
頻脈を有し強心薬(PDEⅢ阻害薬)治療に抵抗性の急性心不全患者における超短時間作用型β遮断薬ランジオロールの有効性を示した。
今後の大規模研究での検証が期待される。

出典 Medical Tribune  2012.7.26
版権 メディカル・トリビューン社